卒園おめでとう

先日、娘の卒園式でした。

今、通っている園は小規模保育園なので2歳児まで。
そのため、無事、卒園となりました。

この園に通ったのは、たった1年。
けれど、とても大きな1年になりました。

忘れられない初登園の日。
不安そうな顔をしながら先生の手をとり、
背中をまるめて教室に入っていく後ろ姿を、
祈るような気持ちで見つめていました。

数時間後、迎えにきたわたしを、
なんとも頼りない顔で見つめ、今にも泣きそうなのを
必死にこらえていた娘。

今では、朝、先生を見つけたら猛スピードで駆け寄っていき、
夕方、先生の姿が見えなくなると「さみしい」とつぶやくように。

もうそれだけで、先生たちがどれだけ大切に、
愛情いっぱいに接してくれているのかよくわかります。

ほんとうに、ありがたい。

そして、保育園では大好きなお友達もできました。
家で遊んでいるときも、家族で出かけているときも、
「○○ちゃん、あいたい」と、つぶやくくらい大好きなお友達。

お買い物ごっご、おままごと、外遊び…
毎日仲良く遊んでいるようで、ほんとうにうれしい。

この1年、あかねさんは大いに成長してくれました。
ますます体が大きくなり、しっかりしてきたのはもちろん、
おしゃべりも、おうたも上手になり、
めちゃめちゃ「お姉ちゃん」になりました。

わたしたち大人が言うことを理解し、
しっかり反抗もして(笑)、
自分の「やりたい」を主張してきます。

そんなわけで、
なんともかわいく、にくたらしい娘。

相変わらず、手こずっていますが、
今日もあかねさんが元気でいてくれること。
それが、何よりもうれしいです。

なんとも生意気な顔(笑)

以前にもブログに書きましたが、
保育園生活がスタートした1歳から、
あかねさんは毎年、転園しています。
そのため、次の保育園が3つ目の園に。

こうやって転園を繰り返すことが、
親の勝手で子どもを振り回しているように思えて、
心のどこかに罪悪感をおぼえていました。

けれど、わたしとしては、
節目が多い分、これまでの日々を振り返る機会をもらい、
めちゃめちゃありがたく感じています。

そして環境が変化するたびに、
あかねさんの成長に気づき、頼もしさを感じ、
我が子への信頼感や安心感が増しているように思います。

今年もまた変化の春を迎えますが、
3年目にしてようやく、「あかねさんは大丈夫」と、
どんと構えることができるようになりました。

そういうわけで、この3年間のドタバタは、
ネガティブ思考で不安がりなわたしが成長するために、
必要な出来事だったのかもしれません。

そう考えると、
「今まで」のことに感謝の気持ちが湧いてきます。

一緒に乗り越えてきてくれた、あかねさんにも。
旦那さんにも。
サポートしてくれている家族にも。

「ありがとう」です。

おてんば盛りです


ちょっと話が逸れてしまうのですが、
学生時代に「まさこのキャパはこれくらいでしょ」と言って
「おちょこ」をプレゼントしてもらったことがあります。

関西人らしい、なかなか辛口なプレゼントでしたが、
まさにその通りで、

あれから20年近くたつけれど、
すぐにいっぱいいっぱい、あふれてしまうところは変わっていません。

家事と仕事と上手く両立できず、
家も仕事も思うように進めていけない。

イライラして娘にキツくあたる。

「手伝って」がなかなか言えない。
というか、何を手伝ってもらいたいのかよくわからない(笑)

こういうわたしと暮らしていくことは、
きっと快適なことばかりじゃないはず。

というか、

「どうしたら…」といぶかしく思うことが
多々、多々あるはず。

そして時には
愛想がつきそうになる日も…。

それでも今日も
「家族」として、ともに暮らしてくれていること。

愛情をもって接してくれていること。

そういう、一見「当たり前」に思えることに、
ただただ「ありがとう」が湧いてきます。

わたしの人生において
「家族」は何よりも大切で愛おしい宝物です。

わたしを育ててくれた家族も。
わたしが育んでいる家族も。
とてもとても大切です。

”こんな家族を持てて幸せ”

だから、わたしはこの世界を
「家族」の外にもつくっていきたい。

だから、「仕事」を持ちたい。
だから、「働く」を続けたい。

今、この文章を書いていて、
そんな想いに気づきました。

娘を保育園に通わせているのも
きっと同じことで、

家族以外の場所にも、幸せな世界を持ってもらいたい。

「お母さんだいすき」と言うように
「先生だいすき」と。

「お父さんだいすき」と言うように
「○○ちゃんだいすき」と。

自分で自分の「幸せ」をつくっていく経験を
たくさん積んでもらえたら、
娘の人生はきっと、何があっても大丈夫。

そんな気がするんです。

それは、保育園時代が終わっても同じで、
小学校、中学校、高校、大学…と続いていきます。

その年齢になるから通う。
勉強をするために通う。
友達をつくるために通う。

そのどれもが正解なんだろうけれど、
外の世界に「幸せ」を広げていくために。
自分の「幸せ」をつくる術を学ぶために。

家族や家庭という枠を超えていってもらいたい。

そんな風に思っています。

というわけで、まずはわたしが今日も「枠」を超えて。
その姿を娘に見てもらおう。

にしむら まさこ
大阪在住のフリーライター/ 夫と娘の3人暮らし/ 好きなことは映画を見ること、本を読むこと、珈琲を飲むこと。

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